12月も半ばに入ってくると、名実ともに「冬」になってくる。
さっ寒い。。。
寒さとともにやってくるのが「乾燥」である。
法人のビジネス環境を構築するにあたり、とりわけ、その職場の「居心地の良さ」は、社員・スタッフのモチベーション向上の必要要件であり、当然、その中に冬場の乾燥対策も入っている。
空気が乾燥することによるネガティブな事象を挙げてみると、
・ウィルスが元気に浮遊して風邪をひきやすい
・暖房を入れても体が温まりにくい
・喉がイガイガする
・肌がガサガサになる
おおむねこういったところだろうか。
近年では、インフルエンザウィルスや新型コロナウィルスに代表される「招かれざるウィルス」が声高に言われており、これらのウィルスを浮遊させないためにも、乾燥は避けなければならない。
インフルエンザウィルスと乾燥との関係については、ウェザーニュースのコラムに詳しい。下記を参照されたい。
インフルエンザウイルスの寿命は湿度で決まる
https://weathernews.jp/s/topics/202001/230225/
その他の、「体が温まりにくい」「喉がイガイガする」「肌がガサガサになる」については、いずれも社員・スタッフのパフォーマンスを落とす要因であり、とくに女性にとって「冷え」や「肌のコンディション」は大いに気になるところだ。
湿度を上げることで解決する
これらはオフィスの湿度を上げることで解決する。
一般に言われている適切な湿度は40%~60%だ。冬場のオフィス空間は、地域にもよるが、湿度は30%あるいはそれ以下になる。湿度を上げようとしなければ、40%~60%になることはない。
湿度を上げるための常套手段を挙げると、
1、やかん on the ストーブ
2、濡らしたタオル on the ハンガー
3、加湿器
であるが、実際問題、会社のオフィスでストーブを使うわけにもいかないし、濡らしたタオルをハンガーにかけておくというのも、ビジュアル的に問題がある。
必然的に選択肢としては、加湿器しか残らない。
人の出入りの多いオフィスか否か
加湿器は、会社のオフィス内の湿度を上げる有効な手段である。
最近の加湿器は賢く、湿度を自動でコントロールするため、常時、湿度を40%~60%の間にしておくことが可能だ。
今や冬場の職場の必須アイテムである。
ただ、気を付けなければならないこともある。
人の出入りが多いオフィスでは、湿度が上がりにくいのだ。
湿度はその性質上、下がりやすく、また、上がりやすい。
オフィス内に外からの冷気を取り込んでしまうと、一気に下がる。
梅雨の時期に、クーラーを書けると蒸し蒸ししたお部屋が快適になるが、それとまったく同じである。
時間にすると、オフィスの広さにもよるが、どうだろう、10分もかからないレベルである。
人の出入りが多いオフィスでは、ドアの開け閉めが多いため、湿度が一定にはならず、どうしても下がってしまうのである。
反対を言えば上がりやすくもあるので、ドアの開け閉めなど外からの冷気の取り込みさえ最小化すれば、湿度は常時40%~60%に保つことができる。
このあたりのことは、難しいかもしれないが、加湿器の利用と合わせて「冷気が入ってくるのを防ぐには」という観点でお考えいただく必要があるだろう。
「換気と加湿を同時に」は事実上、不可能
また、インフルエンザウィルス・新型コロナウィルスのことを考えると、誰しも換気をしたいと考える。
当社は加湿の専門家であって研究機関ではないため、喚起することでウィルスの蔓延をどれだけ防げるかに言及することはないが、2020年・2021年に新型コロナウィルスが猛威を振るったとき、国が「密になってはいけない」と言っていたことを思うと、やはり換気は重要だ。
がしかし、ここでも加湿との兼ね合いが出てくる。
本来であれば、喚起をしつつ加湿もできればそれに越したことはないのだが、換気と加湿を同時には事実上、不可能だからだ。
厳密にはできなくもないが、上記で触れたように、湿度は冷気にさらされた時点で急激に下がる。仮に100平方メートル(m2)のオフィスを換気をしながら十分な湿度を確保しようとすると、加湿器を少なくとも20台設置する必要がある、オーバーではなく。
それくらい、実質的に換気と加湿を同時進行するのは難しいのである。
現実的なところでは、常に換気をする(窓を開けっぱなしなど)のではなく、一定時間が過ぎれば窓を開け、少ししたら閉めて、を繰り返し、加湿器は常時稼働させておくのが良いだろう。
また、たとえば加湿器を2台を用いて足りる空間であれば、あえて3台を用いることで、湿度の回復を早めるというのもやり方としては賢い。