毎年、冬になると学校から加湿器のレンタルのご要望を多くいただきます。
そして、いつも近しいご質問をいただきます。
このご質問への回答としては、
「しかし、ずっと一定の湿度を保つのは難しいです」
です。
ずっと一定の湿度を保つのは難しいのは、湿度の性質と体育館の性質、両方が関係しています。
湿度は、その空間が密閉されていて気温が低くなければ(高ければ)、一定の湿度を保つことができますが、冷気が入ってきた瞬間すぐに下がってしまいます。
例として梅雨の時期を思い出していただきたいのですが、梅雨の大雨まっただ中の日、蒸し蒸しベトベトのお部屋に、エアコンを強風で入れるととても快適になります。これは室内の気温が下がったこともありますが、湿度が下がったためです。湿度は冷気によって下がります。
加湿器を利用する冬場はとても寒く、体育館の湿度は常に低い状態になっています。
また、体育館のドアや窓を開けた瞬間、外からの冷気ですぐに湿度が下がってしまいます。
体育館を密閉しておけばいいのですが、たいてい、体育館って人の出入りが多い。おまけに最近のコロナのこともあって、密閉はどうも気が引けます。と言いますか、2021年秋現在、空間を密閉してそこに多数の人が入るのは悪手です。
体育館に関わらず、人の出入りが多いなどの理由で風通しが良くなる空間は、加湿が難しいんです。
唯一にして最も有効な手段は、加湿器の台数を増やすことです。
たとえば、小学校の体育館の面積は、都道府県や中学校ごとで異なりますが、おおむね750㎡です。
当社の加湿器であれば11台でカバーする広さです。
これが12台、13台と台数を増やすことで、加湿能力が高くなり、冷気が入ってきても湿度の回復が早くなります。
ひっかかりがあるとすれば、体育館に加湿器を12台、13台と置くのは見た目的にどうなんだろうという気もします。(子供は喜ぶかもしれませんが)
いずれにしても、体育館の加湿は、加湿器の台数勝負です。