毎日多くの子ども達が元気に集う学校。先生たちは、常にいろいろなことに気を配りながら、子ども達が楽しく安全に学校生活を送れるよう努めてくれています。
中でも、多くの時間を過ごす教室の環境作りは大切。意欲的に学習に取り組めるよう、装飾などの目に見える部分はもちろん、子ども達の健康のため、換気などの目に見えない部分にも、日々気を遣ってくれているはずです。
そんな学校という場所で、空気清浄機は一体どれくらい役立つことができるのか、考えてみたいと思います。
季節と空気清浄機
みなさん、最近の学校事情ご存知ですか? 2019年9月の文部科学省の調査結果では、公立小中学校普通教室の冷房設置率は、2019年度末には北海道、青森県、秋田県を除く全都道府県が80~100%に達するとしています(幼稚園や高等学校でも80%以上)。
このことから、夏には多くの子ども達が冷房の効いた教室で授業を受けていることが分かります。ひと昔前の感覚では「今の子はなんと贅沢な!」となりますが、それほど温暖化が進み、ひと言で「夏」といっても、その暑さの危険度は大きく変化しているんです。
それこそ昔は、ドアや窓を全開にして、教室の前後にある天井付けの扇風機がフル稼働。子ども達は下敷きでパタパタあおぎながら、「これってあおぐほうがエネルギー使って、余計に汗をかくのでは?」と自問自答しながら、黒板と向き合っていましたが、“換気”という視点で見ると、図らずも完璧にできていたように思います。
現在はというと、休憩時間などに進んで換気はしているようですが、基本的には冷房のためにドアや窓を閉め切っているそう。マスクをしているとはいえ、環境としては少し心配ですね。
そんな教室で心強い味方となってくれるのが、空気清浄機です。
脱臭などはもちろん、機種によっては浮遊ウイルスの作用抑制効果が期待できるものもあるので、窓を開ける回数が少なくても、教室内の空気を循環させながら、より安心できる学習環境を作ることができます。
また冬季は、空気清浄機能に加え加湿機能を使えば、教室内の乾燥を防ぎ、風邪やインフルエンザなどの予防にもつながります。インフルエンザウイルスは、低温で乾燥した環境を好むため、冬には活動が活発になります。また、人は喉が乾燥するとウイルスなどの異物を排除する働きが弱くなることから、乾燥した環境下では一気に感染のリスクが上がります。一般的に室温約20℃、湿度約60%でウイルスは不活化するとされているので、加湿機能付き空気清浄機は冬場には特に有効です。
では、春秋はどうでしょう。風が気持ちいい季節、窓を開けての授業ですが、花粉や黄砂をはじめ、PM2.5など年々大気の環境は悪化しています。アレルゲンや有害物質は、高齢者や子どもが影響を受けやすいと言われているので、毎日長時間過ごす教室でそれらを除去してくれる空気清浄機は、健康のための必需品と言えるのではないでしょうか。
教室以外の場所では?
子ども達が一番長い時間を過ごす教室以外にも、空気清浄機が役立てる場所はたくさんあります。
まずは保健室。病院の待合室にも空気清浄機や加湿器が備え付けられていますが、アレと同じ感覚です。空気清浄機を使って快適な空気に整えることで、仮に風邪をひいている子を迎え入れた場合にも、別の子に移してしまう可能性を軽減できそう。するととっても安心ですよね。
次に職員室。職員室は外部からの人の出入りが多い場所であり、早朝から夜まで稼働し続ける空間。つまり、一日中、常に花粉や菌も出入りしている場所と言えるでしょう。そんな場面こそ、脱臭や花粉、ウイルスの除去など、まさに空気清浄機が大活躍できる場所だと思います。
最後に給食室や食堂。多くの小学校には給食室が併設されています。もちろん、調理員さんたちは日頃から衛生面には十分配慮し、おいしい給食を作ってくれていますが、そこに空気清浄機があればより安心できそうです。
また、高校に多い食堂は、学年に関わらず子ども達が集まります。すると、職員室と同様、たくさんの花粉や菌などが集まる可能性が。そこに空気清浄機を添えることで、楽しい食事の時間に安心というエッセンスを加えることができると思います。
風邪やインフルエンザが流行る時期は特に、教室以外の場所もしっかりと空気清浄や加湿を行いたいですね。
空気清浄機のプラスα
子どもを預ける保護者は、「少しでも安心できる環境に子どもを通わせたい」と思っています。「空気清浄機を設置している学校」は、ただ「きれいな環境」という点で安心してもらえるだけではなく、「子ども達の事を考え、さまざまなことに積極的に取り組んでくれている」という印象を与え、より信頼感や安心感を持ってもらえるのでは、と思います。
PTA役員会や参観日などの各行事で、保護者が来校する機会も多いと思います。それらの機会に、空気清浄機からたくさんの安心を感じてもらい、毎朝安心して子ども達を学校に送り出してもらいたいですね。