お客様にご利用いただいたレンタルの製品をお掃除していると、分かることがあります。
ご返却前にお掃除していただいているお客様とそうでないお客様、両方がいらっしゃいます。
前もって申し上げておくと、当社のサービスはお掃除をしてご返却いただく契約ではありませんので、お掃除せずにそのままご返却いただくことに何も問題はありません。
当社が、「すごいなあ」「やりますねえ」と思うのは、お掃除をしてご返却していただくお客様の事です。
しなくてもいい、ことなんですよ。契約上。
でもしていただけてる。
「ねえ、このまま返すのは悪いから、簡単に拭いとかない?」
ご返却前にどんな会話があったのかは知る由もありませんが、わざわざ大切なご自身のビジネスタイムを割いて綺麗にしていただけるのですから、当社としては感謝感謝です。
また、お客様のこういった行動は、普段の我々の日常にも強い示唆を与えてくれています。
やらなくていいことなんだけど、それをやることで相手がいい気持ちになる、なんだか平和な空気がそこに滞留する、など、ちょっとしたことでその場が良い空気に包まれるんだなあと思います。
これって難しいですけどね、自分に余裕がないと、頭ではわかっていても「まあいいや」になりがちです。満たされていないと、ついつい見て見ぬふりをしてしまいがちです。ともすれば、せわしない世の中を生きていると、そんなことに気を配るのは損だと感じることも、ないこともありません。
でも結局、情けは人のためならずで、なにがしか、ぜんぶ自分に返ってきますしね。
と、自分に言い聞かせるように、お客様がお掃除してくださった製品を社内でお掃除している、ある雨の日曜日でした。